テキトーでいいやんか?
中学生の頃、
技術の時間に、
「製図」がありました。
チリトリをブリキで作るための展開図です。
T定規、デバイダ、ケント紙など、
道具一つ見ても、
いかにも中学生らしくなったとを実感したものです。
ところが、
何度書いても先生は合格させてくれません。
つなぎ目の長さが1㎜ちがうだけでも、
角度が線1本分ずれても、
不合格です。
当然といえば当然なのですが。
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6年生が点対称の作図で苦労しています。
理屈はわかっても、
定規やコンパスに慣れていません。
線を引き始めても、
途中で定規が動いてしまいます。
コンパスの針を固定しても、
傾けながらくるりと円が描けません。
補助線を書いても、
薄く細く書けないのでごっちゃになってしまいます。
手先が不器用なのは、
実用技術を伴う生活経験が少ない現代っ子ですから、
しかたありません。
でも、
ていねいに、
辛抱強く、
きちんと仕上げようという気持ちは、
大事にして欲しいと思います。
勉強で身につけてほしいのは、
そんな「学びへの姿勢」なのです。
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休み時間になっても、
友だちに早くしてよと言われても、
自分がうまくできなくてくやしい思いをしながら、
テキトーでいいやんかという、
もうひとつの自分と戦いながら、
がんばった子がいました。
もちろん、
「よう我慢しましたね。えらかったですね。」
後でほめましたとも、ええ。
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一発でできる子もすごいですが、
何回もあきらめずにキチンとしようとする子も、
すごいのです。はい。
では、また。
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