« 校長講話 | メイン | あの子たちったら・・・ »

2015年11月 2日 (月)

大人をたよることも、

先週のことです。

朝、いつも班長の6年生を先頭に歩いてくる班が、

その日は班長ではなく、

2年生の女の子が一人走って私のところに向かってきました。

何かあったな。

すぐに駆け寄って話を聞くと、

「班長さんが、班長棒(黄色い横断旗)を川に落として取りに行ってます。」

とのこと。

見に行くと、残りのメンバーが口々に、

「班長が、班長が・・・。」

と言っています。

きっと、メンバーを先に行かせて自分だけでなんとかしようとしたのでしょう。

現場まで行くと、

その班長さんは、川からあがってきてランドセルをかつごうとしていました。

手にはしっかり旗が握られています。

川といっても、

高さはゆうに1mはこえているコンクリートのU字溝です。

幸い水量は少なく5~6㎝ぐらいの深さの水がたまっています。

降りて旗をとろうとすれば靴は当然ぬれます。

また、降りる時より登る時の方がたいへんです。

しかし、身軽な班長さんです。

ひょいと飛び降りて、

両手両足で側壁をしっかりささえて登ってきたのでしょう。

そして、自分の不注意だから自分で処理すべきと考えたのでしょう。

責任感の強い班長さんです。

「よくとってこられましたね。たいへんだったでしょう。靴はぬれたでしょう?」

というと、小さくうなずくので、

「落とした時はしまったと思ったでしょ?でも、自分で・・・と思ったんでしょう?」

というと、

班長さんのかわいらしい大きな目からポロっと涙が落ちました。

思わず頭をなでながら、

「自分でなんとかしようと思わずに、

 時には大人をたよるってことも頭に入れといてね。」

というと、今度はポロポロっと涙が落ちました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・

なんと班長さんは、

あの高いU字溝に、

片方の足だけで飛び降りたのです。

そして、ケンケンで旗をひろったそうです。

ぬれたのは左足だけです。

もちろん、ぬれた靴は日当たりの良い場所に、

乾かしてあげましたとも。ええ。

P1070327 では、また。

トラックバック

このページのトラックバックURL:
http://app.mitelog.jp/t/trackback/546502/33630821

大人をたよることも、を参照しているブログ:

コメント

コメントを投稿