2015年6月18日 (木)

手先の器用さ

4年生が、

算数で平行線を書く学習をしていました。

三角定規2つを使ってひきます。

まず、(右利きの子の場合)

右手で一方の直線に定規を合わせます。A

もちろん鉛筆を持ったままです。

今度は合わせた定規の直角の部分に、

もう一つの定規を左手で沿わせます。B

右手の定規を左手の定規に沿わせてすべらします。C

目的の地点に右手のすべらせた定規がきたら、

その定規を左手でおさえなおします。D

あとは鉛筆で線を引くだけ。E

問題はA~Eの段階で定規を動かさないことです。

これが難しい。

いっぺんやってみてください。

はい、いいですか?

合わせてA

沿わせてB

すべらせてC

もちかえてD

線を引くE

ね、むずかしいでしょ?

Heikousenn 子どもたちは大苦戦。(写真はプリントで練習した後、教科書にやっています)

どこかでずれてしまうんですね。

この作業を見ていて、

手先の器用さって大事だなあと思います。

手先の器用さってどうやって鍛えられるのかしら。

どちらかというと、

女の子の方が上手かなあという感じでしたが、

しっかりした確証はありません。

でも、女の子って小さい時から、

お母さんやおばあちゃんと一緒に、

手芸をしたり、お人形に服を着せたり、

塗り絵をしたり、家事をしたりする機会が

多いというイメージなのですが、

どうでしょうか。

とすると、きっと、

男の子だって、

小さい時から自分の手先を使う作業を

たくさん経験している子も手先が器用なのじゃないかな~~。

なんて思ったりします。

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「先生!ぼくは毎日手先を使っています!!!」

え?

「モンスターを倒すためのぼくの連射テクニック、すごいですよ!」

う~~~ん。

なんかちがうような気がするんですけど。

では、また。

2015年6月17日 (水)

テレビもゲームもスマホもないところ

4nennzenninn 昨日、4年生がお昼休みに全員遊びをしていました。

私の子ども時代にもやっていた「助けおにご」

でしょうか。

でも、

よお~~~く考えると、

助けおにごは村の中でやる遊びだったような気がします。

場所はお宮さんの境内でした。

それこそ学年をこえてやっていましたから、

今で言う「縦割り遊び」です。

子どもが多かった時代の、

テレビ(あってもNHKしか映らない)もゲームもスマホもない時代です。

何にもないから工夫して遊びます。

小さい子も大事な遊び相手ですから機嫌をそこなわないように扱います。

ずるをすると遊びは成立しませんから、

大きい子がきちんとコントロールします。

だれに指示されたわけでもなく、

だれかが教えてくれたわけではなく、

自然とそうしていたのです。

心から楽しく遊ぶためには、

大事なことだったのです。

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学校にもテレビやゲームやスマホはありません。

あるのは「人数」だけです。

昔と同じです。

あとは時間をうまく見つけることです。

教師が指示しなくても、

仲良く楽しく遊べるようになれば、

いいなあと思います。

勉強?学力?

そっちも大事ですとも、もちろん、ええ。

では、また。

2015年6月16日 (火)

1枚の絵から

図工の授業って、

絵を描いたり、粘土で造ったり、工作したり・・・

のイメージですが、

「鑑賞」も大事な内容ですね。

昨日、

その「鑑賞」の授業を、

県の文化振興課のマッキー先生に来ていただいて、

6年生が受けました。

Otibajyugyou 県立美術館にある日本画の屏風絵で、

菱田春草「落葉」が題材でした。

「季節はいつ?」「何時頃?」「どんな音が?」「場所はどこ?」

などの質問の後に、

菱田さんは36才で亡くなる前、

目が見えなくなっていく話を聞きました。

この絵は34才の時、

自分の命の限界を知った時に描かれています。

手前に描かれている杉と柏の若木。

子どもたちは、

「落ち葉が土になり、その養分が新しい若木を育てる。」

「自分の命が新しい命に代わっていく。」

「作者はもっと生きていたいと思ってる。」

ことに気づきます。

子どもたちの感性の豊かさ、

それを引き出すマッキー先生の進め方に

感心しました。

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私はというと、

県立美術館にあるという本物を、

ぜひ見てみたい気になりました。

鑑定団に出すといくらぐらいになるのかしら?

なんて考えませんとも、ええ。

じゃ、また。

2015年6月15日 (月)

被ばくアオギリ二世

Hibakugiri 校地の隅っこに、

雑草の中に桐の木があります。

いったんは直径7~8㎝の太さにまで育っていたらしいのですが、

縦に割れて折れてしまっています。

なんでこんなところに?

と思っていたのですが、

もう10年以上も前にこの学校に勤務していた先生が、

教えてくれました。

広島から苗木を分けてもらって植えた、

「被ばくアオギリ」の子孫だそうです。

当時の先生が、

広島の原爆を授業であつかった時に取り寄せたものだそうです。

授業では、

「その人たちの思いに迫る」

ことがよくあります。

原爆の熱戦の中でも生き残ったアオギリ。

そのアオギリに託した広島の人々の願い。

子どもたちにとって、

遠い昔の、

遠いところで起きた出来事、

その当時の人々の思いに、

近づくために、

先生はこのアオギリを、

子どもたちと一緒に植えたのでしょう。

途中で折れても、

若い枝を二本、三本と出してきています。

たくましいものです。

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では、また。

2015年6月12日 (金)

話を聞ける子に

授業では、

分かる、できるだけでなく、

「表現すること」を大事にしています。

どのようにしてできたのか、

そのように考えたわけは何なのか。

学力は言葉を駆使することで鍛えられると考えるからです。

5nenn 5年生の国語の授業風景です。

話す人はみんなの方を向いて、

みんなは話す人の方を向いています。

言葉で説明させるにしても、

基本は、

ちゃんとみんなが聞いてくれるかです。

発表する子の方を向いて耳を傾ける。

そんな学級集団になっていることが大事です。

それが結構難しいのです。

人の話がちゃんと聞けることは、

その人を大事にすることですから、

人権感覚の問題なのです。

学校だけでは身につかない感覚です。

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私のカミさんがいつも言うのです。

「アンタ、あたしの言うこと聞いてるの?」

聞いてはいるんだけど、

どう答えていいのか分からないことが多いんだもの。

では、また。

2015年6月10日 (水)

ジャンケン列車

♪♪貨物列車、シュッシュッシュ~♪♪

放課後の今になっても、

この歌が頭にこびりついています。

今日のお昼休みは、

全校集会でした。

1年生と楽しく遊ぶ会を、

児童会の役員が企画運営してくれました。

1年生1人ひとりに、

簡単なインタビューをしたあと、

全員で遊びました。

それが、

ジャンケン列車というものです。

2

 最初は一人でシュッシュッシュ~

ペアーでジャンケンシュッシュッシュ~

負けたら後ろへ回れ~

次の相手を見つけてまたジャンケン。

負けたら後ろへ・・・・

一人が二人、

二人が四人、

四人が八人・・・・

最後は、後ろに約60人従えた2組で決勝戦。

これに勝った人は、7回のジャンケンに勝ち続けた人です。

6年生の女の子でした。

優勝者は自己紹介しなくてはいけないので、

勝った時はがっかりしていました。

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どうも、

次の相手と出会う間に、

みんなで歌うあの歌が、

頭から離れません。

♪♪♪急いで急いでシュッシュッシュ~

今度の駅でシュッシュッシュ~♪♪♪

では、また。

2015年6月 9日 (火)

プール掃除

プール掃除をしました。

4~6年生が、

ぬれてもいいように、

着替えを準備してきています。

大プールと小プール、プールサイドを、

6年生、5年生、4年生が分担してやります。

Photo 4年生は、

プールサイドを担当しました。

はじめは、

「こんなに広い場所、できんわ~。」

といっていましたが、

ブラシでこすると、

こすった分だけ汚れが落ちます。

バケツに水をくんできてかけると、

黒い水が流れていきます。

こすったところがきれいに跡になります。

これはやりがいがあります。

仕事の成果が実感できるのです。

友だちと二人でやると、

きれいになるところが二倍になります。

自然と協力し合います。

がんばった結果が目に見えるから、

もくもくと取り組むのですね。

「何を遊んでるんですか!!!」

「はやくやりなさい!!!」

などと、

一言も言わなくてもよいのです。

「校長先生、水流しますよ~。」

「はい。」

「校長先生、こっちはぼくやりますから、あっちお願いしま~す。」

「はい。」

「校長先生。」

「はい?」

「その、ブラシ私のと交換してください。」

「はい。」

てな具合です。

5・6限目かけて、

プールはきれいになりました。

「校長先生。」

「はい?」

「よんでみただけです。」

と言わないのが小学生らしいです。

では、また。

2015年6月 8日 (月)

「楽しみ」があるから

Photo ドラクエドッジボールというのがあります。

王様ドッジは知っていましたが、

はじめて見させてもらいました。

6年生がやっていました。

チーム全員が6つの役のゼッケンをつけます。

当てられてもアウトにならない役とか、

特定の役にだけ当てられるとアウトになるとか、

ややこしいルールがあって、

すぐには理解できませんでした。

でも、

子どもたちはおもしろがって、

実に楽しそうに何回もやっていました。

だれが考えるのかしら。

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6月になると、

新学期の緊張も解けて、

何かにつけ

「慣れ」

が生まれて、

学校生活がいい加減になる時期です。

こういう時に、

みんな遊びや、

○○達成記念お楽しみ会などを

することで、

メリハリがつきます。

今までがんばってきたことを続けさせ、

新たな目標を設定していくためにも、

お楽しみ会を企画させるのも有効かと思います。

楽しみがあるからがんばれる。

大人だって同じですもの。ええ。

では、また。

2015年6月 5日 (金)

新しい漢字

新しい漢字を学習する時、

学習ノートを使っています。

これ、

Kannji このなかに、

新しい漢字を使って、

文を作りなさいという問題があります。

私は、

丸つけをするときは、

ここが大好きです。

なぜ?って、

まあ、こんなの見てくださいよ。

「乳」では、

「牛+ミルメークは、うまい。」・・・なつかしいコーヒー牛乳の味になります。

「城」では二つ紹介します。

「大阪といえば・・・たこ・・・大阪。」・・・たこ焼きでは城は使えませんね。

「大阪へ行ったあのころは若かったのに。」・・・小学校の修学旅行で行ったなあ

って、家の人に聞いたのかな?

「従」

業員の時給は1000円だ。ショボ。」・・・日給と間違ってない?

最後に、

「我」

々は宇宙人ダ、と扇風機に向かって言う。」・・・我々といえば宇宙人ですよね。しかも、

扇風機に向かってそれを言うなんて、

私も言ってましたもの。ええ。

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ね。

おもしろいでしょ。

では、また来週。

2015年6月 4日 (木)

した方がいい仕事

草刈りをしました。

学校への取り付け道から、

県道を横断するところのガードレールが、

葛のつるやら、ヨモギやら、アレチノギクやら、

何やらかんやらの草々(名前を知らない草たちごめんなさい)におおわれて、

見通しも悪いので、

空いた時間を見つけて、

草刈り機で30分ほど

刈りましてん。

この機械、

うまくできていて、

30分ほどで燃料がなくなるんです。

一服する時を機械が教えてくれるのです。

Kusakari_2 

別に、

しなくてもいい仕事なのですが、

した方がいいのです。

学校って、

この、

しなくてもいいけど、

した方がいいことがたくさんあるのです。

むしろ、こっちの方が、

子どもたちのためになることが多いのです。

しなくてはならないことが多くなってきた上に、

この、した方がいい仕事のために、

した方がいい仕事はしなくてはならないと、

先生方は毎日がんばっているのです。

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明日は、前期の校内研究会です。

では、また。